<タイ・バックパッカーの旅


・一日目「エアポートバス」

自分の英語力のなさを嘆きつつベンチで待っていると

そこに謎の欧米BOY(推定25歳)が現れた。

どうやら彼もバスを待っているらしかった。

すると彼はタバコを吸い出し、俺のほうを向いてタバコいるか?と聞いてきた。

国際交流のチャンスだ!・・・だが僕はタバコは吸わない。

そしてとっさに出た言葉が

「No thank you」

だった・・・。

もちろん持ち前の単語力では後が続かない。

そして国際交流はものの2秒程度で終わってしまった。

うーん、何か微妙な空気が・・・。


 そんなこんなでバスが目の前にやってきた。

これが自分のバスかもしれない。だが違うかも。

念のため受け付けの人に聞いてみよう。

するとこのバスではないと言う風なリアクションがあった。

その後も何回か同じようなバスが通ったが、彼女らのリアクションは変わらない。

隣の欧米BOYも気がついたらいなくなっていた。

そしてあるバスが目の前に止まった。

すると受付のお姉さんが何か話し掛けてくる。そしてこのバスを指差している。

乗れってことか?

そして僕はチケットを片手に乗り込んだ。


 中には数名客が乗っていた。

僕は荷物を降ろし、窓際の運転席の真後ろの席に腰掛けた。

運転席付近にはミネラルウォーターのペットボトルがたくさんある。

予めホアランポーン駅に行きたいと告げて、バスは出発した。

外の風景はあまり日本と変わらないような気がした。

自動車だって多い。

しばらく一般道路を走ると高速に入った。

運転手と付近にいた客がこれまたよくしゃべっている。

正直うるさいっす。

でもタイ語ってこんな感じなのか?

それを聞きつつも僕はビルがたくさんそびえ立つバンコク市街を見つめていた。

高速を降りるころにはもう夕暮れだった。

次第に道路は混雑していき、それと同時に都会的な感じがした。

周りにいた客も途中で降りていき、最後には自分一人が残った。

「Hey!Mr!」

へっ?

僕のことだ。

・・・

どうやらここで降りろ、ということらしい。

そして近くに地下鉄があるからそこからホアランポーン駅に行けるとのことだ。

出国前のプランではこのエアポートバスで駅前まで行けるはずだったが・・・しょうがない。

そして人の流れが激しい所に降りることになった。

さあて、地下鉄は何処に?

僕はタイの第一歩を踏み出した。